彼はサラリーマンだった。

中堅ソフトウェア開発会社の入社3年目で、将来を有望視されている仕事の早いプログラマー。
それなりにできる人のところには、それなりの仕事が集まり、それなりに認められる。

毎日が同じように流れてゆく。
しかし自分は何をするべきで、それが自分にとって何を意味しているかを理解していた。
仕事の「やりがい」とは生きがいの一部であって、本当の幸せは別のところにある。
それは都合の良い解釈。
様々な理由で仕事なしでは生きられない。
繰り返しの生活の中で、様々な出会いの中で、本当の幸せを手に入れる日は来るのだろうか。
日常の中で失って行くものに気づき始めたとき、彼は今までの人生を清算することになる。

そして、もし…

もし彼女を知らなければ、僕は生まれてくることもなかっただろう。





「誰がそんなこと決めたんでしょうね…」
岩井 綺花

彼の会社に出入りしている清掃業者のアルバイトをしている。
年配の多い業者の中で唯一若手で、丁寧な仕事をする。

KIKA IWAI
清水 美知菜

彼と同期の社員で、出身校が同じこともあって親しい仲にある。
父親っ子で男の人を父親と比較することがしばしばあるが、そのことに彼はあまり触れないようにしている。


「私には埋まらない思いがあるの」
MICHINA SHIMIZU

「幸せを探すことじゃなくて、幸せへの期待が悪いのよ」
三宮 未実

彼の知り合いだった女の子。
MISANE SANNOMIYA

そして誰もいない駅。




すべての会社人にささげる詩(うた)
"Asymmetry"

マルチエンディング・ノベルゲーム
for Windows95/98/2000/NT4.0/Me
2000年冬コミにて公開



目的は仕事のやりがいを見つけること、見つけてあげること。

綺花ちゃん
「あ り が と う」


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